「最年少で最強の魔術師軍団に入団した」と聞くと、どんな人物を想像しますか?
自分の実力に自信満々で、堂々としている人物?
それとも、強力な敵に不適な笑みを浮かべて立ち向かっていくような人物?
でも『サイレント・ウィッチ』の主人公は違います。
人前で話すだけで白目をむいて気絶してしまうほどの極度の人見知り。
そんな女の子が、王国のある重要人物を護衛することになります。
アニメをきっかけに読み始めたのですが、気づけば夢中になって半月でシリーズの本を5冊読んでいました。
ひどい時には1日に3冊読み進めていました笑
今回は、そんな『サイレント・ウィッチ』の第一章完結までの内容の魅力についてご紹介したいと思います。

なるべくネタバレはない方向で行こうと思っているので、ご安心ください。
書籍紹介

「サイレント・ウィッチ~沈黙の魔女の隠し事~」
- 著者:依空 まつり
- 出版社;KADOKAWA
- 現在14巻まで販売中(短編集含む)
本編は現在12巻分まで販売中。
途中、番外編や短編集も2巻出版されています。
9巻までで第一章が完結、10巻から第二章が開始しています。
こちらは漫画化やアニメ化もされているようです。
あらすじ
モニカ・エヴァレットは最年少で王国1の魔術師軍団である「七賢人」の仲間入りした数字を愛する天才です。
しかし彼女には致命的な欠点が。
それは
「極度の人見知り」
そんなモニカが、七賢人の同期であるルイスから極秘で(強引に笑)第二王子の護衛を依頼され、第二王子が在籍しているセレンディア学園に編入生として編入します。
その中で、第二王子の護衛をしつつ、「七賢人ではない」モニカとして周りの友達と過ごしていくうちに一人の人間としてモニカが成長していくお話です。
ワーママな私が読んでいて面白かった点
こっそり無詠唱魔法で第二王子の護衛をしているところが、子供に気づかれないように先回りしてしまう自分の姿と重なる
子供って、「それ絶対後で後悔するやつ!」と言っても、全然いうことを聞かないことがありますよね。
例えば、めちゃくちゃ暑い日にお気に入りの長ズボンを履いてみたり、靴だなにしまってある冬用のブーツを春先に履きたがったり・・・。
「後でイヤになるよ!」と言っても子供には届きません。
なのでこちらとしては、別の半ズボンを用意する、普通の靴も持参。
結果なぜか大荷物。
子育て世代の方にはきっと共感してもらえていると思っています。
小説を読みながら、人知れず心の中で叫び声をあげながら奮闘するモニカと自分を重ねて読んでいました。
私も無詠唱魔術を使って、保育園に持参するのを忘れたオムツをこっそり届けたい・・と思いました。

普段のほにゃっとしたモニカから学者モードになるモニカのギャップがいい
モニカは父の影響もあり数字が大好きです。
普段は人見知りで、おどおどしているモニカですが、数字が絡んだり魔術が絡むと、スラスラと言葉を紡いで説明を始めていきます。
イヤなことがあると数字の世界に逃げ込んでしまうのですが、会計の計算ミスを見つけると、驚くほどスラスラと言葉が出てきます。
なんと、人の顔も目や鼻など顔を構成しているパーツとパーツの距離の数字で覚えているとのこと!
普段は、辿々しい話し方なのに、モードが変わるとスラスラ出てくる感じが、読んでいて格好いいです。
きっと好きなものがあると人って生き生きしてくるんですよね。
私は読書が好きなので、面白い本があった時にはついつい誰かに話したくなります。

職場で同じ読書好きな人がいた時には、お互いに面白かった本の情報交換をしていました。
たまに無詠唱魔術で無双している
この世界では、魔術を行使する際には必ず詠唱が必要です。ただ、人見知りのモニカは人の前で魔術を使おうとすると気絶します笑。
そこで、話さなくても魔術を使用できる方法を開発しました。
無詠唱魔術を使用できるのは世界でモニカ一人だけ。
その開発した理由がなんともモニカらしくてクスッと笑ってしまいました。
また数式と魔術式は似ているところがあるらしく、数字が大好きなモニカにとって魔術も大好きな分野です。
その無詠唱魔術を使用して正確無比な魔術を繰り出しているシーンは圧巻です。
魔術を使用している時のモニカは頭の中で緻密な計算をし続けている状態で、いつものおどおどとした態度はどこかへ行ってしまいます。
その態度のギャップと、敵に対する魔術の行使が無慈悲すぎてなんだかワクワクします笑。
話の中では、モニカの過去や第二王子の抱えている闇などが謎に包まれていますが、読み進めるうちにどんどん謎が解明していきます。
徐々に大きな危機がモニカの前に立ちはだかっていきますが、モニカはどのように対処していくのでしょうか?
こちらの小説は第一章は完結し、現在は第二章に突入しています。
第二章の方はまだ読み始めたばかりですが、これからモニカがどのように成長していくのか、また無詠唱魔法でどのように無双していくのか楽しみです。
モニカを見守る親の気持ちになる
セレンディア学園に編入したモニカは時折、昔の顔馴染みと遭遇する事もあります。
第二王子の護衛を知られてしまうわけにはいかないため、なんとかバレないように立ち回ったりしていますが、こちらも読んでいてハラハラドキドキしていきます。
ある時にはモニカが追い詰められすぎて、ご飯もろくに喉が通らない、夜もよく眠れないような状況に陥ることがあるのですが、その時にはもう親目線です。

「大丈夫だよ~」と声をかけて、温かいミルクを入れてあげたくなりました
そんなモニカですが、窮地に追い詰められても、持ち前の頭の回転の速さでなんとか切り抜けたり、友達の力を借りることができるようになったり・・
本を読み進んでいくにつれて、だんだんモニカの成長が嬉しく思ったり完全に親目線で読んでいました。
ちょっとだけ気になった点
全体的な世界観や設定はしっかりしているので、物語の世界へすんなり入り込むことができましたが、最後のクライマックスのシーンで、ちょっとだけ「あれ?」と思うことがありました。
ちょっと設定とずれているような気もしたのですが、ここはもう一度読み直して確認してみようと思います。
あとはクライマックスのモニカの最大の見せ場の部分も、会話文が少なく説明調で流れていってしまうため、もう少しモニカの見せて欲しかったな、という気持ちになりました。
まとめ
今回はサイレント・ウィッチをご紹介しました。
国の中で最も魔術を極めた者としてのモニカと、人が怖くて人見知りなモニカ。
そのアンバランスさが、みていて不思議な魅力を感じさせます。
たまに見せる年相応のモニカも可愛いです。
そのモニカの周りにいる生徒達、大人達の様々な思惑、モニカの無詠唱魔法での計算し尽くされた緻密な魔術、どれもとても魅力的です。
私は半月でこのシリーズの本を5冊読み切ってしまいました。
本当はゆっくり、コーヒーでも飲みながら読み進めていこうと思っていましたが、突如起こるアクシデント、解明されていく謎、明らかになる巨大な陰謀・・
ゆっくり読み進めることができず、早い時には1日で3冊読んでしまいました。
もし興味があれば、一度モニカのいる世界をのぞいてみませんか?
きっとモニカの無詠唱魔法で否応なく物語の中へ引き込んでくれると思います。
もし小説がちょっと・・という方には漫画もあります。ぜひモニカの世界を一緒にのぞいてみませんか?

