エリスの聖杯 小説1巻レビュー|忙しい毎日でも続きが気になるミステリー

ほんの時間
記事内に広告が含まれています。

忙しい毎日の中で、
「続きが気になってページをめくる手が止まらない」
そんな物語に出会えると毎日が少し楽しくなりませんか?

私が最近夢中になって読んだのが、
アニメ化でも話題の エリスの聖杯 の小説版です。

軽快な会話のテンポと、
読み進めるほどに増えていく謎。
ミステリーの面白さと、
キャラクター同士の掛け合いの楽しさが絶妙で、
気づけば一気に読み進めてしまいました。

この記事では、小説1巻を読んで感じた魅力を
ネタバレ控えめで紹介します。

「エリスの聖杯」について

  • 著書:常磐 くじら
  • 出版社:ドリコム
  • 全6巻

1巻は347ページです。
私が所有するKindleによると、読み終えるまでの平均的な時間は約7時間弱と教えてくれました。

このように聞くと小説版に対して尻込みしてしまう方もいるかもしれません。
でも安心して下さい!
書籍以外には漫画も発売されています。

最初は私も漫画で「エリスの聖杯」を読み始め、早く続きが読みたくて小説を読むようになりました。

「エリスの聖杯」あらすじ

「お前のこれからの人生をかけて、私の復讐を成功させなさい!」

エリスの聖杯 小説1巻より引用

地味で平凡なコンスタンス・グレイルは「誠実」が家訓の子爵令嬢です。
とある夜会にてコンスタンス改めコニーがとある貴族令嬢の陰謀にはまった所を助けたのが、10年前に処刑された稀代の悪女スカーレット・カスティエルの幽霊でした。
コニーを助けた代わりに自分を処刑に追い込んだ犯人を突き止めるよう要求し、10年前の事件の謎について調べていくうちに、徐々に謎のスケールが大きくなって・・・

もう少し書きたいところですが、あらすじはこれくらいにしたいと思います。

平凡で地味なコンスタンス・グレイル

「汝、誠実たれ」が家訓の子爵家に生まれたコンスタンス・グレイル。
序盤では「誠実」と言う言葉で身動きが取れなくなってしまいます。

スカーレット・カスティエルと出会い、今まで自分は誠実を言い訳に使ってきた事に気づきます。
ただ誠実でいるだけでは何も変われないと、誠実を捨てたコニーはどんどん自分の信じた道を突き進んでいきます。

最初の頃の、誠実を盾に行動を諦めてしまっていたコニーから、自分の信じた道を諦めない、そんな成長が見られます。

ただ、次から次へと事件に巻き込まれていくので、多分名探偵コナンのように事件を呼び寄せる才能があるのではないかなと思います笑。

スカーレット・カスティエルという稀代の悪女

10年前に王太子妃暗殺の容疑で処刑された稀代の悪女。
スカーレットには様々な悪行の数々が噂されていますが、大体はあっているとのこと。(えーっ!)

ただ、その中で王太子妃暗殺については、スカーレットの言葉を借りると
そんな地味なこと、するわけがない」。
か、かっこいい・・・。

そんな気位の高いスカーレットは自分を陥れた者たちに復讐するために、窮地に陥ったコニーを助け、コニーに復讐の手伝いをさせようとします。

最初は悪女という言葉が似合う彼女ですが、コニーと接したり、スカーレットの家族の現状を知ることで、段々と丸くなって、いやツンデレになっていきます。
圧倒的な美貌を兼ね備えた彼女でも、年相応の表情をする様子が段々と見られるようになり、読んでいてこちらの方がいじらしく思えてきます。

エリスの聖杯って結局何?

題名のエリスの聖杯ですが、登場人物には「エリス」という名前の人物は登場しません。
話が進むうちにエリスの聖杯の正体がわかっていくのですが・・・

これは読んでからのお楽しみという事に。

こんな人におすすめ

  • 現実逃避したい
  • ミステリーが好き
  • あまり重い話が好きではない

こんな人に「エリスの聖杯」はおすすめです。
「復讐」という重いテーマのようにも感じますが、コニーとスカーレットとのテンポの良い掛け合いが物語を読みやすくしています。
しかもコニーはすぐに事件に巻き込まれるので、気づいたらどんどん読み進めています。

また舞台が中世の時代のため、貴族社会という現代とは異なる背景です。
陰謀は渦巻いているし、挨拶の中に嫌味を仕込んできたりと、
貴族って怖い
と、現代とは違う社会の一面も垣間見る事ができます。

現実世界から逃避したいような方にはおすすめの一冊です。

読みどころ

  • コニーとスカーレットが出会った時のエピソード
  • コニーとスカーレットとの掛け合い
  • 謎のスケールが段々大きくなっていく所

コニーに乗り移ったスカーレットのスカッとする物言いは読んでいてこちらもスカッとします。
序盤の中の序盤なので、気になる方はこの部分を読んで、続きを読むか決めてもいいのではないでしょうか?

またアニメよりもコニーはもっとフランクにスカーレットと話をしています。
これもまた「人生を賭けた復讐」という重めのテーマを軽くしてくれている要因かなと思います。

コニーたちは10年前の真相を探るべく、夜会に参加して当時のことを知っていそうな人物に探りを入れていきますが、なぜか違う事件が勃発したり、不審者に襲われたり事件に巻き込まれることも。
謎のスケールが大きくなっていく所、と書きましたが、実際には1巻では謎が謎をよび、謎が増えていくだけなのです。
2巻を読み進めていくとその謎の規模が段々大きくなっていくこと、また現代にも繋がっていることを感じさせてくれます。

アニメ版は小説のどこまで描かれている?

小説1巻では、アニメの途中までで終わっています。
つまり、小説1巻以上先までアニメ化はされていくようです。

そりゃエピソード的に駆け足になってしまうのかな、とも感じました。


小説では、より人物の心情や巻き込まれた事件について丁寧に描かれています。
なのでアニメ版を見て、
「なんでこうなった?」
「この人なんでこんなに焦っているの?」
ということも理解できます。

例えばですが、読みどころで書いた物語の序盤でコニーがパメラ・フランシスという令嬢に嵌められてしまった時のこと。
スカーレットがコニーの体を借りて、コニーへのとある疑惑から、逆にパメラが婚約者のいる相手と不貞を働いたとして糾弾します。


この世界の貴族社会では婚約者がいる相手を唆しているという噂程度では問題ないそうです。
ただ、本人が婚約者がいる相手との不貞について、不意をつかれたとはいえ認めてしまったため、パメラは逆に窮地に陥ります。

アニメ版では、パメラは「コニーに早く謝らないと!」と急に焦り始めたのですが、なぜ謝らなければならなかったのでしょうか?
実は、この場でコニーから許しをもらわなければ社交界にいられなくなるからという、パメラにとっては社交界にいられるかいられないかの命運がかかっている状態だったからなのでした。

この部分を小説版で読んだ時、

  • パメラの焦りの理由
  • コニーの婚約者であったニール・ブロンソンがこの窮地では役に立たない事

がしっかり伝わってきました。

またパメラがコニーを呼び止めた時の、
コニー(中身はまだスカーレット)の対応の女王様っぷりが見事で、読んでいてとてもスカッとしました。

まとめ

「エリスの聖杯」1巻では、アニメ版の途中までしか描かれていませんが、アニメ版でカットされてしまったシーンもてんこ盛りで、謎は謎のままですが早く続きが読みたくなる1冊です。

また、こちらは漫画版もあるため小説のハードルが高い!という方は漫画版からお試ししてみるのはいかがでしょうか?
私も漫画を読んで、
続きが気になる!
と小説に手を出しました。

漫画版でもアニメより丁寧に描かれているので、漫画から入るのもおすすめです。
ぜひ、1日の隙間時間にコニーとスカーレットの謎解きをのぞき見してみてください。

タイトルとURLをコピーしました